虐待はなぜ起こるのか?


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毎度!

京都の幸せ配達人、勝浦 豊です。

宜しくお願いします。

 

昨日書いたブログの内容に、友人の女性がこんな書き込みをしてくれました。

“自分の子だけでなく、人を傷つけていい権利なんて誰も持ってない

(中略)

虐待する側を擁護するつもりはないけど、

その人も過去に親から同じように育てられた場合もある。

じゃあどうしたらいいの?”

ほんと、素晴らしい指摘だと思います。

彼女は頭もいいですし、優しい女性なんで色んな角度から

物事を考えられるんでしょうね・・・。

表面だけ見て、ひどい親や!!こんなこと出来るなんて信じられへん!!

子どもが可愛くないんか!!としか思っていなかった自分を反省しました(汗)

 

確かに、親が悪い!!とみんな一斉に虐待死の報道がされるとバッシングします。

気持ち分かるわ!仕方がないなんて思う人はいないと思います。

たぶん、虐待している親でもニュースを見たときには

同じように感じているのではないかと思います。

みんな報道を見ると虐待はダメなこと。子どもが可哀想と思うはずなんですが、

一向に虐待死の報道が無くならんのはどうして?と思ったわけです。

理由を知るには、虐待が起こる背景を考える必要がありそうです。

 

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調べてみると、2016年の厚労省のデータでは全国の児童相談所が対応した

児童虐待件数は12万2578件。統計を取り始めた1990年度に比べ100倍になっている

そうです。

約26年で件数が100倍って異常ですよね。

しかも、この件数は表面化しているものだけの件数なので、

実際はもっと多いんじゃないかと思います。

そのうち、実母による虐待が52%と半数以上。次に実父が34%。

虐待の86%が実の両親によるものです。(2014年の数値)

 

「虐待は決して特別な性質の人や、特別な環境にある家庭だけに起こる問題では

ありません。もしも『私の叱り方って、ちょっと虐待ちっくかも・・・』

と思うことがあるとすれば、かなりの確率で虐待領域に抵触しているかもしれません」

と、子どもの発達を専門とする心理学者、お茶の水女子大学の菅原ますみ先生が

警告しています。

少しだけ、想像してみて下さい。

子どもにしている同じ行為を、親しい友人にできますか?

同じ言葉を同じような口調で、職場の同僚に対して言えますか?

こう聞かれると、僕は自信がなくなります。

「そんなことしたら、人格を疑われるかも」

と思うのであれば、それは相手が誰であれ、

「人に対して、してはいけない言動」です。

子どもに対しての「してはいけない言動」を虐待と言います。

 

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目次

・虐待が増える3つの理由

児童虐待が増える理由は大きく3つ。

①親に余裕がなくなっている

まず「余裕のなさ」というのは、分かりやすいところで言えば、貧困の問題です。

お金がなく、生活が苦しく、相談できる相手もいない。

そんな行き場のない焦りや怒り、恐れといった感情が虐待という形で子どもに

ぶつけられてしまう。

じゃあ、お金があって経済的に余裕があればいいのかというとそうでもなく、

「ワンオペ育児」という言葉が象徴するように、時間・体力・精神力ともに

余裕がなくなり、やはり相談相手がいないことで虐待に至ってしまうケースも

あるそうです。

むかしは、3世代同居や隣近所に助けてもらいながら、地域というコミュニティで

集団で子どもを育ててきました。

しかし、現在では核家族化が進み、地域の繋がりが希薄になったことで、家庭での

子育てが孤立しやすくなっています。

つまり、収入の格差が拡がり、共働き世帯が増えるなど、社会構造の変化によって

余裕のない家庭が増えた。これが、虐待の増える一因になっていると

専門家は指摘しています。

 

②見えなかった虐待が見えてきた

次が、虐待の顕在化。

悲惨な事件が報道されるなど児童虐待に対する社会的関心が高まったことで、

今までは表に現われなかった虐待が相談の形で現われるようになってきたそう。

京都府では現在、相談(通告)の5割近くが警察から。

警察からの相談は毎年増加しているそうで、今までみつけられなかった虐待に

対応できるようになってきた証拠だそうです。

 

③虐待の定義が拡がっている

最後は、虐待の定義が拡がっていること。

例えば、激しい夫婦げんかで子どもが怯えたときも、今の定義では虐待です。

児童相談所で配布しているパンフレットに「たかが夫婦げんかと思っていませんか?」

という一文が載っているそうです。

あと、携帯に夢中になり子どもの話を聞かない、

後回しにするなども含まれるようです。

 

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虐待って、そもそもどんなこと?

虐待とは、大きく分けると以下の4つに分類されます。

 

①身体的虐待

子どもの身体を傷つけるような暴力(なぐる・ける・やけどをさせる)、

命に関わる行為(投げ落とす・首をしめる・炎天下や真冬に屋外に放置する)など。

 

心理的虐待

暴言、おどし、拒絶、無視、他のきょうだいとの激しい差別、子どもの面前でのDV

など夫婦間での暴力や暴言など。

 

③ネグレクト

食事を与えない、不潔な衣服を着せる、不衛生な環境で生活させる、家に閉じ込める、

自動車の中に置き去りにするなど。

 

性的虐待

子どもとの性交、性的な暴力、性器や性的な行為を見せるなど。

 

虐待を英語では、「Child Abuse」と言うそうです。

直訳すると「子どもの濫用」。

つまり、子どもを適切に扱わないこと。あるいは、

「親の権力の乱用」と言い換えれば、虐待ってどの親にとっても

決して遠い場所にあるわけではないと実感できるんじゃないでしょうか?

 

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じゃあ、どうしたら防止できるの?と言うところですが、

厚生労働省によると、

「保護者の性格、経済、就労、夫婦関係、住居、近隣関係、医療的問題、

子どもの特性等々、実に多様な問題が複合、連鎖的に作用し、構造的背景を

伴っているという理解が大切である。したがって、単なる一時的な助言や注意、

あるいは経過観察だけでは改善が望みにくいと言うことを常に意識して

おかなければならない。

放置すれば循環的に事態が悪化、膠着するのが通常であり、積極的介入型の援助を

展開していくことが重要との認識が必要である」

っていう何のこっちゃ分からん事をいうてます。

 

役所は本当に分かりにくい言葉選びが好きですよね。誰が読んでも分かるようにして

突っ込まれるんがよっぽど嫌なんでしょうか?

要は、虐待が起こる原因は1つやなく、いくつかの原因が絡み合って起こります。

ある家庭が置かれている特殊な状況が、事件という形で現われてしまった結果が虐待。

子どもを守るべき親が、子どもを脅かすなんてあってはいけませんが、

事件を起こすまで追い詰められてしまったのかもしれない。

虐待を受けた子どもが親になると、同じようにしてしまうって統計もでている。

だから、事件になる前に救いの手をさしのべる必要がある。

そのためには周りからの情報の提供や行政が積極的に関わっていく必要がある。

だから、「よその家の事だから」って見て見ぬふりをしないで

少しでもおかしいと思ったら情報提供してね。

かみ砕くとこんな感じなのかなと思います。

 

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最後に、児童虐待は犯罪です。

虐待を受けた子どもの心には傷が残り一生苦しみが続くそうです。

子どもは社会の宝です。

その子どもに虐待など、本来あってはいけません。しかし、残念ながら

児童虐待は家庭という密室で起きているため、見過ごされるケースも多いと思います。

子どもの成長は、家族のみならず、周囲のみんなからも見守られているとなれば

虐待も減るのではないでしょうか。

最後までお読み頂きありがとうございます。

 


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