毎度!
京都の幸せ配達人、勝浦 豊です。
今日も宜しくお願いします。
去年の10月に消費税が10%に増税されました。
時を同じくして、増税した税収を財源として
目次
「幼児教育と保育の無償化」
が始まりました。
こんなポスター作ってアピールしてたんですね(笑)
知らんかったなー。
子育て世代の負担を軽くして少子化対策につなげようとする政策です。
保護者からは、
「無償化をきっかけに働きにでられるようになった」
など歓迎の声が上がっています。
無償化をきっかけに働き始める母親が増えているという話も聞きます。
Sさん(38才)もその一人。4才の女の子のお母さんです。
これまでは保育料が高い壁となり、子どもを預けてまで働くことは
無理だなと諦めていたそうです。
「無償化がなかったら、そのままずっと家で専業主婦をしていたかもしれん。
今はこの制度に感謝です」
とSさんは言ってました。
無償化で対象になるのは、Sさんのように、原則3才から5才までの子どもがいる世帯です。(0才から2才までは所得税非課税世帯のみ対象)
年間およそ8000億円が財源として用意されてるらしいです。
しかし、ビックリするような金額ですね。
これまでは、保護者が負担していた保育料を税金で賄うので
子育て世帯からすると嬉しい措置です。
分かりやすい少子化対策ですね。
保育料って本当にバカになりませんし、その負担が無くなれば親としては嬉しい。
無償になったんやから、もう1人作ろっか。
って言うほど事は単純じゃあないですし、いいことばかりでもありません。
実は、無償化により以前から叫ばれていた問題がより深刻になっているケース
があります。
◎保育士不足と待機児童の問題
無償化にともない、働く親が増えました。働く親の増加とともに“延長保育”を
利用する親も増えたそうです。
これは、通常の保育料を負担する必要が無くなったことで、延長料金を払ってでも
働きに出た方がメリットがあると考えているからです。
ある保育園では、以前は40人程度の幼児を預かっていたのが、今では60人以上を
預かる日も少ないそうです。
こうした中で、問題が出てきます。
保育士の数が増えていないため、一人一人が見守りに今まで以上の気を遣わなければいけなくなりました。
「保育士を増やして欲しい」切実な現場の声です。
しかし、簡単ではありません。
なぜなら、保育士不足は年々深刻化しているからです。
◎私たちを助けてください
有効求人倍率は2019年で3.05%全職種の平均をはるかに上回っています。
ちなみに、京都での保育士の倍率は2.97 %でした。この5年間で3倍以上も跳ね上
がっています。
昨年、無償化についてNHKに寄せられたメールには、これまで保育現場にあった課題が、さらに深刻化したという声が相次いだそうです。
・「低賃金。増えるばかりの事務処理。心底疲弊する毎日。」
・「無償化で預かり保育の子どもが増え、仕事が倍増。私たちを助けてください。」
寄せられた200通のメールのうち、3分の1が窮状を訴える保育士などの声でした。
このような厳しい実態が、保育士の離職にも繋がっています。
関西の認可保育所で働く、20代半ばの女性は手取りが16万円。
責任の重さに見合わない待遇に限界を感じていたそうです。
以下はその方話になります。
「頑張りたいけど、もう保育士として頑張るには限界にきています」
無償化のあと、この女性が働く保育所でも子どもを夜遅くまで預ける親が倍増。
保育士の余裕がなくなり、子どもにきつく当たってしまう場面が増えたと言います。
彼女は今、保育士を辞めようと考えているのとか。
「保育の質もガタガタ。忙しいからみんなピリピリしてくる中で、子ども達も辛く当たられる。子ども達に私もきつく当たってしまうところがあって・・・。4月にはもう辞めさせてもらおうかと思っている」
つらい胸の内を教えてくれました。
無償化が拍車をかける保育士不足。
このことによって、こちらにも影響が出ています。
そう・・・、待機児童問題です。
あんまり長くなると、読むのが大変なんで続きは明日にでも書いていきますね。
今回は、保育料の無償化によって保育の現場が大変なことになっている事について
書いてみました。
保育士さんの待遇が少しでも改善されることを願っています。
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。