毎度!
コロナ渦でお客さんに会う際はマスク着用を良いことにヒゲを伸ばしているかっつんです。意外と似合うねって言ってもらえることも多く調子に乗っている今日この頃です(笑)
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
汚くならないようにきちんとお手入れしているんですが、なかなか思うようにいかないですね。
目標は竹之内豊さんなんですが、同じ豊でも元が違いすぎるとあんな風にかっこ良くならないです・・・。残念!
そんなことはどうでも良くって、いよいよ10月に入りましたね。本当に月日の経つのって早いなーって感じます。
で、実は今年11年ぶりの出来事があったようです。それは何かというと・・・台風です。
台風が9月まで日本に上陸しなかったのがなんと11年ぶりなんですって。確かに今年は九州などに接近したことはあったけど上陸はしてないですよね。
このまま何もなく終わってくれたらいいんですけど、去年東日本に大きな被害「令和元年東日本台風(19号)」が上陸したのは10/12。
10月もまだまだ油断が出来なさそうです。
目次
火災保険料が値上がり
少しずつ情報が出てきていますが、どうやら来年火災保険料が値上がりするのは間違いないようです。しかも、結構な値上がりをするって話です。恐ろしい・・・。
家計に直撃する話なので、どれくらい値上がりするのか詳細の発表を待っているところです。
こういった保険料の値上がりの話になると、いつも世論が騒ぎます。保険会社は儲けてるんやから、支払いが増えたからって掛け金アップとか客に負担を押しつけるな!!って。
言いたいこと分ります。掛け捨ての保険やから、何もなかったらお客さんが払った掛け金は保険会社の丸儲けですもんね。
それやのに、支払いが増えたら掛け金上げるっておかしいやろ!!そう思う気持ち、僕もよく分ります。だって、実際に保険の仕事をする前ってそんな風に思ってましたから。
でも、この考え方がそもそも間違いなんです。保険の考え方は相互扶助。
助け合いのグループを作り、毎月なり毎年なり少額のお金を出し合って、大きな不幸が起こった人に皆で出し合ったお金が届くようにするって仕組みです。
今年も7月に熊本県で起こった豪雨被害、去年でいえば千葉県を中心に強風による甚大な被害を出した台風15号、関東地方や東北地方に記録的な大雨による被害を出した19号、一昨年は近畿にめちゃくちゃな被害をもたらせた台風21号。
TVでも被災地のニュースが毎日のように流れていたので覚えていると思いますが、あのように被害を被った人々に皆が払ってきたお金が支払われているんです。
自然災害だけじゃないですよ?火事もそうです。
僕達が払った掛け金は保険会社の懐に入るわけじゃないんです。大きな被害が出て困っている人たちの元に行くんです。
逆にあなたが被害を出せば、皆が払っている掛け金からお金を貰えるんです。助け合いのグループに参加し続けるための会費みたいなモノが保険料なんです。
ここを勘違いしている人がめちゃくちゃ多いです。
で、こういった人たちが騙されてしまいそうなサービスが流行っているのをご存知でしょうか?
火災保険請求代行サービス
それが火災保険請求代行サービスです。
「火災保険を使って、お家の修理をしませんか?保険の請求から見積りまで全部無料でこちらがしますよ。しかも、成功報酬だから実質0円です。せっかく保険に入っているんだから、使わないと損ですよ!!」
実質0円・・・携帯の販売とかでよく聞きますよね(笑)
こんな口説き文句で近づいてくる業者による被害が数年前から徐々に増えてきています。
請求代行のサービス自体は違法でもなんでもないんですよ?ただ、悪徳業者が非常に多いのでまっとうな業者を見つけるのが至難の業なんです。
そのため、詐欺被害の訴えが非常に増えているんです。今や保険会社はもちろんですが、消費者センターからも注意が呼びかけられている状態です。
この図で分りますかね?この被害に遭ってる人の半分以上が60才以上の方だということも忘れたらダメなとこです。
若い人だと自分でやろうと思うことでも、高齢になるとよく分らない面倒くさいになってしまうんでしょうかね。
全くの赤の他人がタダで手伝いしますよって言うて来るってかなり怪しいですよね(笑)
トラブル多発
問題のある住宅修理業者や請求代行業者(報酬は支払われた保険金で対応出来ると勧誘してくる業者)に依頼してしまうと、トラブルを抱えてしまうケースが多いようです。
満足できる修理が行えなかったり、やっぱり解約するというと高額な解約手数料を要求されるといったトラブルが報告されています。めっちゃ怖いですね・・・。
では、火災保険請求代行ってどんなビジネスモデルなんでしょうか?火災保険申請代行会社の目的は工事契約です。
基本的に代行会社は実際の工事は行わず、仲介業務を主体にしているので、修理の依頼を受注すれば外注に出すわけです。
そのため、修理業者の費用に火災保険代行会社の利益を上乗せした見積りが出来てきます。その見積りを保険の契約者経由で保険会社に請求させる流れです。
見積りの金額がそのまま保険会社から支払われた場合、修理業者に支払う費用を差し引いた金額が代行会社の利益となります。あなたの手元に残るお金は1円もありません。
問題点
この代行会社に依頼してしまうと問題になるといわれていることが2つあります。
一つ目が工事品質。
火災保険の申請を代行会社に依頼すると、必然的に「保険申請」と「工事契約」が抱き合わせになります。申請するから修理も任せてねというわけです。
この抱き合わせ販売が問題の根源なんです。
そもそも申請代行会社はリフォーム会社でもなく建設会社でもないことが多く、工事に関しての「経験や知識があるのかどうかも怪しいのです。
だから、保険申請が望み通りに進み、いざ工事をお願いしようとなったときに、工事内容や工事の品質、工事日などに不安を感じるかもしれません。
ついには、工事に不安を感じ、契約を解除しようとすると多額のキャンセル料を請求されてしまうんです。
代行会社に依頼すると、申請の手間は省けるかもしれませんが、エスカレーター式に工事の契約になり、相見積もりなどの工事業者を比較検討する機会が全くなくなってしまいます。
このリスクに関しては十分に理解していないとエライことになりますよ。
2つめが高額請求。
工事業者が作成する見積書の金額は定価というものがなく自由です。原価20万円の工事を50万円で販売しても100万円で販売しても問題はなく、法律で制限されていません。
例えば、原価20万円の工事を100万円で見積りし、保険請求が満額通れば、仲介だけの労務で80万円の利益が得られます。ボロい商売ですよね(笑)
先ほども書いたように、保険請求と工事契約は抱き合わせなんで、競争原理も働きません。
支払われる保険金が高ければ高いほど利益が増えるので、代行会社は出来るだけ高い金額を上乗せして保険請求をしたがります。
出ないとなっても、代行会社には痛手はありませんからね。
よく火災保険申請の広告に、「火災保険を申請したら200万円振り込まれました!」といった宣伝を見かけます。
たとえ200万円が振り込まれたとしても、「その200万円はそっくりそのまま代行会社のものになるだけ」ということに気付かないといけません。
1円もあなたの利益になることはなく、あなたの保険をビジネスに利用されているだけに過ぎません。
社会的な責任が追及されるハウスメーカーや、地域に根付いた工務店などは、過度な請求を控えます。
しかし、良識や常識を欠き、利益だけを求める会社であれば、平然と過度な請求を行います。
するとどうなるか。当然、保険会社と争うことになります。
結果的に満足できる保険金の受け取りが出来なくなったり、調査が入ることで保険金の支払いが遅れたりします。
火災保険は損害が起こった際に、実際の損害額を支払います。しかし、保険の目的が損害を受ける前の状態に戻すことなので、前よりも良い材料を使ったとかグレードをUPしたとかだとよくした分の差額は自分持ちです。
そして、何よりも経年劣化は支払わない。これが大事です。
「家が古くなったから修理するんで、火災保険から支払って下さい」なんてのに支払ってたら保険会社は倒産してしまいます。もしくは、火災保険の掛け金がクッソ高くなるかのどっちかです。
この事をしっているのに、「経年劣化というとお金が出ないんで、台風で被害が出たって言うて下さい」なんてアドバイスをする業者もいるそうです。
分ってます?これって詐欺ですよ???お客さんに詐欺の片棒を担がせようとするなんて信じられませんよ!!マジ、ふざけんな!!って怒りがこみあげてきます。
こんな業者には注意
ここでは、注意して欲しい業者の特徴を書きますね。
これだけではないので、怪しいと感じたら注意が必要です。
①保険対象(保険申請見積り内容)以外の工事は引き受けない業者
②相見積もりを嫌がる業者もしくはさせない業者
③実際の工事を他社にお願いすると、保険申請に関する手数料(キャンセル料)を請求する業者
④屋根材や防水シートなど実際の工事に関する提案力に欠ける業者
⑤工事内容よりも火災保険金の内容ばかり話す業者
こんな業者はご用心!
請求はどうすればいいの?
じゃあ、実際に請求があるときはどうすればいいの!?そう思ったあなた・・・。誰か忘れていませんか?
そうですよ。あなたにも保険の担当者がいるはずです。代理店で保険に入ってると思いますが、代理店の担当か保険会社に言えばいいんです。
それこそ、無料でやりますよ。実際は、あなたが支払う掛け金から手数料を貰っているので無料ではないですが申請業者よりもよっぽど公平に対応します。
どこの業者を使おうが自由ですからね。業者の紹介も行いますし、相見積もりの結果、紹介した業者以外で工事をしてもキャンセル料なんか1円も掛かりません(笑)
何よりも「餅は餅屋」といわれるように、プロに依頼するのが一番です。
そして、実は火災保険の請求って何も難しくはないんです。とてもシンプル。
必要なモノは、保険金の請求用紙(これは代理店に連絡したら保険会社から送られてくるように手配してくれます)、損害の分る写真(屋根などの危ないところは修理業者に撮ってもらいましょう)、それと見積り。
これだけです。この流れが大前提なんです。
損害額が大きかったり、火災や水災、業者の見積りがおかしいとなったときには鑑定人が登場することもありますが、台風などの場合は基本これだけです。
簡単じゃないですか?
この手間を惜しんで、トラブルに巻き込まれたり、代行業者の利益のために利用されるのってホンマに馬鹿馬鹿しいって僕は思います。
今回言いたいことをまとめると、「保険のことは保険屋に聞け!!」と「タダより高いモノはない」この2つです。
僕も家族や友達、それに自分のお客さんじゃないとタダで何かをしようとは思いませんから。
無料ですよって営業がきたら、それは他に何か売りたい商品があるわけですよ。そういうのちゃんと気付いて欲しい思います。
今回も最後までお読み下さり有難うございます。