毎度!
家の廊下を歩いてたら、「ん?なんか足の裏が冷たいぞ」と思ったので確かめたらソックスに穴が開いていたかっつんです。
足の指がこんにちわと頭を出しそうになってました(笑)お客さんのお家じゃなくて良かった・・・。
お客さん宅に訪問したり、話を聞いてると、今の時代ホントに核家族が多いなっーって感じます。親と同居している家庭はほとんどありません。
うちは、母方のばあちゃんと同居していました。親が共働きだったんで、ばあちゃんにほぼ面倒見てもらってたんですよね。だから、ばあちゃん大好きっ子に自然とスクスク育っていきました。
今でもずっと、ばあちゃん子です(*^^*)。
そんな大好きなばあちゃんは、6年前にじいちゃんのところへ旅立ちました。2ヵ月程前に仕事で実家の近くへ寄った際、懐かしくなったのでばあちゃんとの思い出巡りをした時の話です。
目次
ばあちゃんは桜好き
なぁ、ばあちゃん。
桜の季節になると、毎年ばあちゃんのこと思い出すんやで。
ばあちゃん、桜が好きやったやろ?だから、桜が咲くと散歩がてら、「花見に行くで」って連れてってくれたよな。「花山稲荷」に。
真ん中くらいにある、馬の置物?を見て「怖い」って泣いてたら、「大丈夫や。馬が悪さしよったら、ばあちゃんが守ったる」
こんなふうに言われて、チビのかっつんはめちゃくちゃ安心したんやで。
でも、その後すぐにばあちゃんが教えてくれたこと。
「今は泣いてもええ。でもな、大きくなったら男の子は泣いたらあかん。男は女を守らんとあかんからな」
あんときは何も思わんかったけど、「女の子って、ばあちゃんも入ってたん?」。
もう聞けんくなってもうたな。
ばあちゃんが、よく遊びに連れてってくれた「さんきの公園」。
小っちゃい頃は広い公園やと思ってたけど、今見ると小さかってんなー。ここで夏休みのラジオ体操とか地蔵盆やってたって信じられへんわ。
今でもやってるんかな?ラジオ体操、遅刻せんように毎朝起こしてくれてありがとうな。
カマダって駄菓子屋あったやろ。ばあちゃんに、よくお菓子買いに連れってもらった。
あそこな、もう今ないんやで。知ってた?駐車場になってしもてるわ。色々、この辺も変わったなー。
ビックリマン買ってぇな!!
ここ、どこか分るか、ばあちゃん?
昔、マツヤスーパーがあったとこやで。今では、リカマンと来来亭になってしもてるけどな。
ばあちゃんに謝らんとあかんことがあってん・・・。
小学生の時、ビックリマンチョコがめっちゃ流行っててん。俺も買って買って言うてたやろ?
で、熱出して学校休んだ日が、ビックリマンチョコの入荷日やった時、買ってきてって駄々こねてん。ばあちゃんがお粥を作ってくれたのに、「ビックリマン買って来てくれんと食べへん!」って。
ホンマに糞ガキやったな・・・。でも、ばあちゃんは嫌な顔1つせんと買いに行ってくれたな。ありがとうな。それに味を占めて、何回かズル休みして買いに行って貰った。
ばあちゃんは、「仕方ないなー。ちゃんと寝て早く治すんやで」って買いに行ってくれた。「1人3個までやったわ」ってビックリマンチョコだけ買いに行ってくれた時もあったな。
後で、おかんから聞いたんやけど、その頃から膝が悪かったんやろ?しかも、バスに乗らんと歩いて行ってたらしいやんか・・・。
糞ガキやったから、「買ってくるん遅い」とか言うてもうてたやんか・・・。
大きくなってから、「あんとき、ごめんな・・・」って謝ったら、「そんなん忘れたわ」って笑ってたな。
「健康のために歩いてたんや」って言うてたけど、膝悪いんやったら逆効果やで?
ホンマは、近くの大石道センターが売ってへんかったからマツヤまで行ってくれてんろ?
ありがとう。ワガママ言うてごめんな。
ばあちゃんが、おらんくなるなんて思わんかったから、あん時にちゃんと謝っといてよかったわ。
ばあちゃんなんて嫌いや
後にも先にも1回だけ、言うてもうたな・・・。「ばあちゃんなんて嫌いや」って。
悲しそうな顔してたんが忘れられんわ。でもな、俺も思春期やってん。そこは分って欲しい。
ほら、家って変な作りやったやん?玄関入ったらキッチンと食卓があって、居間を通ったら2階に上がる階段がある。
部屋のドアにも鍵なんてあらへんし、彼女を家に連れてくること出来ひんかった。ただ、1度だけ大学生の時に、親がおらへん日中に彼女連れてきたときあったやん?
何回も言うたやろ?飲みモノは自分で持って上がるから、かまわんといてやって。
それやのに、いちゃいちゃしてるときに洗濯物取り入れんとってノックもなしに部屋入ってきたやん。あのときの気まずさと言ったら・・・(;´Д`)
思わず言うてもうたわ・・・。でも、ホンマは嫌いやないんやで。自分で言うた言葉に動揺してもうて、彼女を送るのに原付2ケツして捕まってもうた。
悪いことはできひんもんやな・・・。
後で、謝ったのにけっこう根に持ってたよな?「どうせ、ばあちゃんのことなんか嫌いやもんな?」ってなんかあれば言うてたけど、あれ孫へのイジメやで。
ひ孫抱けると思わんかった
そんな、バカ孫も結婚して子どもが出来た。抱っこするとき、めっちゃ喜んでくれてたな。
「ひ孫まで抱けると思わんかったわ」って顔くしゃくしゃにして喜んでくれた。
そんなばあちゃんが、ひ孫の名前が分らんくなって、社会人の俺に「学校はどうしてるんや?」って記憶が曖昧になっていった。
「アルツハイマー型認知症」。覚悟はしてたけど、ちゃんと病名聞かされるとツライもんがあるな。
家を出てから、年に1,2回くらいしか帰らんくなってもうたんやけど。帰るたびに症状が酷くなってるんが辛かった。
おかんとおとんは、もっと辛かったんちがうかな?
ばあちゃんには、いっぱい世話掛けたのに、全然何もしてあげれんかったな・・・。
仕事が・・・とか言い訳して時間作ってばあちゃんに会いに行こうともせんかった。
ごめんな・・・。でも、最後はしっかりと見送れたからよかったんかな。
ばあちゃんが旅だって6回目の桜の季節がきて、今世間は新型ウイルスで大変やわ。
こんな時こそ、ばあちゃんが言うてた「人に迷惑かけんようにせんとあかん。明るい気持ちでおれるよう、笑ってんとあかん」が大切やと思う。
ばあちゃんに教えて貰ったこと、全部出来てへんけど笑って楽しく過ごしとるよ。
これからも見守っててな。ありがとうな、ばあちゃん。
下書きに残ってたので、最後まで書いてみました。ばあちゃんとの思い出を回想しただけなんで面白くなかったかもしれません。
最後までお読み頂きありがとうございました。