熊本豪雨被害で考えさせられたこと


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この度の大雨による災害で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
そして、一日も早い再建をお祈り致します。

今や連日のニュース報道であなたもご存知かと思いますが、7/3の夜から7/4の未明までの記録的な豪雨により熊本を中心に大きな被害が出ています。

7/13時点の情報ですが、72人が死亡し、13人が行方不明となっているそうです。
今でも家族や友人と連絡が取れず不安な日々を過ごす方もいらっしゃいます。

目次

数十年に一度の大雨…

もう何回聞いたでしょうか。あなたもそう思いませんか?

それもそのはずです。気象庁が最大級の警戒を呼びかける「大雨特別警報」というのがあります。
「数十年に一度の大雨」に相当するレベルの降水量があるときに発令されるそうです。

この「大雨特別警報」が、2013年から2020年の7年間で何回出ているかご存知ですか?

3回くらい?それとも5回くらいでしょうか?

いえいえ、そんなもんじゃありません。なんと16回も出ているんです。
「数十年に一度の大雨」相当の警報がですよ!

もはや、「数十年に一度」どころではありません。

熊本県南部の豪雨被害は、専門家によると「地球温暖化」が一因だそうです。
なんでも、インド洋の海水温の高さに遠因があるとか…。

環境破壊により、地球の自然環境が今までと変わってしまったと僕たちは認識しないといけないのかもしれません。

経験したことがないような災害が起こっているわけですから。
1時間雨量が50ミリ以上の雨の場合、滝のようだと感じるようです。

今回の熊本南部の場合は、1時間雨量が110ミリ以上。滝のような雨の2倍以上の降水なんて、もはや想像すら僕には出来ません。

音だけで恐怖を感じるくらいの激しい雨だったんではないでしょうか。

被害が広がった原因

豪雨が起こった時間が明け方4時から5時頃だった事が避難が遅れた原因だと報道されています。
それと、30分という短時間で一気に危険水域になるまでの雨が集中したんだとか。

この点から見ても、今までの常識で避難をしていたら、これからは危ないんじゃないのかなって思います。

そして、なによりも僕が今回、考えを改めたのが、消防の救助についてでした。
119番に電話をすれば救助がくるのが当たり前。そんな風に僕は考えていました。

でも、そうではありませんでした。「濁流で逃げられない。助けて」、「裏山が崩れた」、「床上浸水している」

甚大な被害が出た人吉市や球磨村を管轄する人吉下球磨消防本部に、4日の未明から昼頃までに寄せられた通報は少なくても191件。

命の危険にさらされたSOSが相次ぐ中、「防災の要」というべき消防本部も浸水し、機能不全に陥っていたそうです。

救助要請が次々と入る中、消防隊も濁流の中で孤立し、身動きが取れない。

通報を受けても現場に行けず、出来るのは、通報の内容をホワイトボードに書き写すことだけ…。
「自宅2階で救助を待って」としか応えられなかったそうです。

そして、明け方頃に消防本部が全隊員に出した指示は「自分の身を守れ」。
そうなんです。彼らも人間でスーパーマンでも何でもないんです。

河川が決壊して、洪水が起きている中で飛んできてくれる訳ないんです。人間なんだから。

それなのに通報したら、なんとかしてくれる。助けに来てくれる。そんな自分勝手な思い込みをしていたことに改めて気づきました。

結局は自分の身を守れるのは自分しかいない。人の助けを必要とすることはあるけれども、自分でも最善を尽くさないとダメなんです。

誰かがなんとかしてくれるって考えじゃダメなんだと思いました。

大雨の時には早めに避難する。土砂災害の心配がないなら、家から出ずに2階に避難するのがいいのかなと思います。結果論かも知れませんが…。

お客さんの安否確認

僕は保険の仕事をしているので、熊本を含む九州。そして、災害が起こった長野や岐阜のお客さんに電話で安否確認をしていました。

幸い僕のお客さんは皆さん無事でした。家に被害も出ていないとのことでした。

ただ、まだ大雨の心配があります。水災で家に被害が出ても保険で対応できますよと一言添えると安心される方が非常に多かったです。

話をしているとやはり、皆さん不安を感じていらっしゃいました。

今回は大丈夫だったけど、また大雨が降ったらどうなるか分らない。明日は我が身かもしれないと話す方もいっらしゃいました。

そんな不安なときに励ますことしか出来ないけれど、不安な気持ちを聴く。家に被害が出ても保険で対応出来る事を伝える。

そうやって担当者として励ますことが出来るので、やはり保険は担当者がいた方が安心だと強く感じました。ネットだと、自分から連絡しない限り何もないですからね。

そっちの方がいいって人もいるでしょうけど。

人生は何があるか分らない

今回の災害で、多くの命が失われました。

本当に何が起こるか分らないなと思います。明日が来るのが当たり前ではないと言うことを強く感じました。

人間はいつか死ぬ。そんな事は誰でも知っています。もちろん、あなたも知っているはずです。
でも、いつでも死ぬ可能性があるって考えた事はありますか?

自分が死ぬなんて考えたくもないですよね。
若ければ若いほどその気持ちは強いと思います。

病気することすら考えたくもないですからね。でも、その日は突然やってくるかもしれません。

だって、今回の災害で亡くなったり行方不明となっている方達の誰1人として、自分がこんなことになるなんて思ってもいなかったはずですから…。

いつもと同じように、家族や友人や同僚といった大切な人と共に過ごす日常が訪れると思っていたはずです。

僕たちは被害がなかったから大丈夫?
本当にそうでしょうか?

これは7/8、京都でも大雨が降った後の鴨川です。

こちらは同じく7/8の宇治川。
かなり増水して水位が高くなっているのが分ります。

これもう少し降ってたらヤバかったんじゃない?って真剣に僕は心配になりました。
宇治川がここまでの水位になるのってほとんどありませんからね。

2年前の西日本豪雨の時以来じゃないかな?
京都でも同じような事が起こる可能性って、普通にあると思いません?

もし、災害が起こったとしても対処出来るようにどのように行動すればいいのかを考えておくこと。
そして、何が起きても後悔しないよう毎日を全力で生きることが大切だと思います。

自分に出来る事を全力でやっていきましょ!
最後までお読み頂きありがとうございました。


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