クリスマスは心の目の開眼記念日!


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毎度!

新年、明けましておめでとうございます。

今年もあなたにとって素晴らしい1年になりますよう祈念しています。

サンタさんからのクリスマスプレゼントが、小学3年生の時から頼んでもいない「まんが日本の歴史」になり、サンタさんの正体に周りの友人よりも早く気づいてしまったかっつんです。

この記事、クリスマスに書きたかったのに遅くなってしまいました…。

反省です。

クリスマス、あなたは何をして過ごしてました?

僕は自分へのクリスマスプレゼントとして申し込んだ講演会に行ってきました!

大ファンの「中村文昭」さんが大阪で講演をすると知って、すぐに申し込んだめちゃくちゃ楽しみにしていた講演会です。

講演会のタイトルは「心の目と無限の可能性」でした。

僕はこの講演会で中村さんの人生や人間力とはと言った話を聞けるんだと期待していました。

ところが。

始まってビックリ!

中村さんの講演会と言うよりも、佐藤ひらりさんというシンガーソングライターのリサイタルやったんです。

中村さんが合間合間で、トークを挿むといった構成でした。

「期待外れかもな…」

その時の僕の偽らざる心境です。

そもそもチケット取るときに内容を確認しておけよって話なんですけど、中村さんの講演会なら外れはないやろってちゃんと確認してませんでした。

中村さんの講演会やないんかーってがっかりしてたんですが、実はもう一人の主役である佐藤ひらりさんも凄い人だったんです。

全盲のアーティストなんですが、東京パラリンピックで国歌斉唱をした方でした。

しかも、なんと若干20歳という若さ!

がっかりとか思っていたのに、こういう情報を知ると聴いてみたくなるから不思議です。ミーハーですね…。

開演のブザーが鳴ると、真っ黒の作務衣に身を包んだ中村文昭さんが舞台の右端から登場しました。舞台中央で歩みを止めると、今回の講演会と佐藤ひらりさんについて語り始めました。

自分の自己紹介とかせえへんのや!?

いきなり始まった佐藤ひらりさんとの話に驚きました。普通、まず自分が何者かって話しません?

僕が今まで参加してきた講演会はまず間違いなく講師の自己紹介から始まりました。初めて聞いた中村さんの講演会でも自己紹介してましたから。

でも、今回は自己紹介なし。

話の途中で、「初めて参加してくれた人は、なんやこのおっさん。急に話し始めてって思ってると思います。中村文昭と言います」って言ってたくらい(笑)

申込みの際に個人情報を入力したんですが、参加者にリピーターが多っかったんでしょうね。

年間300講演を20年続けてきた中村さんの凄みを感じました。

お客さんに合わせて話の構成を変える中村さんらしく、リピーターが多いからこそ自己紹介を省き、今回のイベントに対する想いを伝えることに時間を割いたんでしょう。

中村さんが佐藤ひらりさんについて、冒頭でこんな話をしてくれました。

ひらりさんは病気(視神経低形成)により生まれつき全盲なんだそうです。

5歳の時に美空ひばりさんの「川の流れのように」に出会い、音楽に目覚め歌やピアノを始め、12歳の時にはアメリカの大会で優勝もしているそうです。

中村さんとの付き合いが8年になるそうなので、ちょうどそれくらいの時に知り合っていたのかもしれません。

現在は、音楽大学に通う20才ですが、5年前から東京パラリンピックで国歌斉唱をしたいと公言してきたんですって。

夢を公言する。

周りの人にも自分の夢を宣言することで夢が叶いやすくなるという話、聞いたことありませんか?

ひらりさんも夢を公言することで実現させたんですが、公言するだけで夢が叶ったわけではありません。

佐藤さんは新潟の出身なのですが、去年中村さんとのイベントのために上京してきた時に中村さんを驚かせる行動をしたそうです。

あなたは佐藤さんがどんな行動をしたと思いますか?

 

なんと彼女、小池都知事に会いに行くと言い出したそうです。

「東京パラリンピックで国歌斉唱できるようお願いしてくる」って。

驚きません?

あなたの親しい人がひらりさんと同じことを言ったら、どんな言葉をかけますか?

「アポ取ってへんのに会えるわけないやん」「そんなんしても無理やからやめとき」

こんな言葉でしょうか?僕はこのような言葉が頭に浮かんでしまいました。

しかし、ひらりさんの周りの大人は違ったそうです。

「ええやん、ダメ元やし行っておいで」

このような言葉を掛けて送り出したそうです。

ただ、中村さんも心の中では「チャレンジは大事やけど、無理なもんもあるからな」と思っていたそうです。

しかし、ひらりさんは見事に東京パラリンピックで国歌斉唱を歌うという夢の舞台に立ちました。

国家斉唱ってオーディションで決まったそうですが、佐藤さんは最初からオーディションの候補に入っていたわけではないそうです。

もちろん、歌が素晴らしいとか才能もあるでしょうが、小池都知事に熱意を伝えるという行動を起こしたことが夢への扉を開いたんだと思います。

自分の想いや夢を言葉にすることは大切です。

しかし、もっと大切なことは行動を起こすこと。想いを伝えたいなら、その人に直接伝えるという行動を起こさないと何も伝わりません。

夢を公言するだけで何も行動していない人を応援しようとは思いませんもんね。

行動しているからこそ、その人が言っていることが本気だと伝わるんですよね。その本気の想いや熱量が周りに伝播するから応援する人が出てくるんだと思います。

中村さんの話を聞いていると佐藤ひらりさんってどんな人やろ?って興味がどんどん湧いてきました。

さすが、日本一の講演家。人の心を掴むのが本当に上手です。

佐藤さんへの関心が高まるのを感じたのか、ここで選手交代です。佐藤ひらりさんが舞台の左袖からお母さんに手を引かれながら姿を現しました。

舞台中央に置かれたピアノまで、お母さんと一緒に歩いてくるひらりさん。クリスマスっぽく真っ赤な衣装に身を包んでいます。

僕たち観客も精一杯の拍手で彼女を迎えました。

ピアノのイスに腰を下ろした彼女。マイクの位置を手探りで確認すると、客席側に「こんにちは。佐藤ひらりです」とはにかむような笑顔を向けてくれました。

ここから佐藤ひらりリサイタルが始まるのですが、一曲目の「アメイジング・グレース」から度肝を抜かれました。

透き通るような声ってこういう声を言うんでしょうか?

歌いだしの「ア~メ~♪」のところで鳥肌が立ちました。

ただ、この時はまだ「やっぱり中村さんの講演聞きたかったなー」とかつまらないことを考えてもいました。

佐藤さんの歌の世界に入り切れていなかったんです。曲目が進むうちに、中村さんらしく体験する試みが入り混じります。

舞台も会場も電気を消し、真っ暗にすることで佐藤ひらりさんの世界を体験する。

僕たちは目が見えることで、視覚と言うフィルターの掛かった情報しか取れていないのではないか。目で見える余分な情報が邪魔をして、心で感じる力が薄れているのではないか。

そんな問いかけが聞こえてきそうです。

真っ暗闇の中で目を閉じて、ひらりさんの歌声を聴いていると心が素直になっていくような気さえしていました。

そんな中で彼女の歌う「褒めて伸びる子行進曲」が僕の心に刺さりました。

YouTubeでも聴けるので一度聴いてみて欲しい。

彼女の飾らない素直な心で作られた歌詞が本当に刺さるんです。

小さいときって何でも褒められましたよね?

赤ちゃんの時は大きな声で鳴いても元気だと褒められる。

はいはいするようになったら褒められる。

立てるようになったら、歩けるようになったら褒められる。

何でもできるようになるたびに褒めらませんでした?

それが、大人になるとどうでしょう。

出来て当たり前って風になってませんか?

大人なんだから、男なんだから、父親なんだからって初めてやることでも出来て当たり前。やって当たり前で褒めてもらえることがほとんどなくなったように感じます。

僕だけかな?

そんな僕の心に彼女の歌声はすんなりと入ってきました。気が付くと涙が溢れていました。

「褒めて、褒めて、私を褒めて」

僕の心の中にいるリトルかっつんが泣いていたんですね。「褒めてほしい」って。

そういえば、自分でも自分を褒めることを忘れてたな…。

それだけ心に余裕がなかったんでしょう。ひらりさんの歌が僕にそのことを自分の心の奥にある気持ちに気づかせてくれました。

この歌と中村さんの話から学んだことがあります。

身体は食べ物で作られるというのは、あなたも知っていますよね。

では、心はどうやって作られるのか?

それは、周りの人の言葉だそうです。

「あなたは出来る、すごい」と言われ続けた子どもと「あなたには無理だ、出来ない」と言われ続けた子ども。どちらの子が夢に挑戦したり、叶える行動ができそうでしょうか。

僕は間違いなく前者だと思います。

だから、大切な人には「あなたは素敵だ」「あなたは凄い」「あなたなら出来る」と前向きな言葉を掛けてあげて欲しいと思います。

僕も大切な人にはそうしています。だって、自分が認めた人なら素敵な人に決まっていると信じていますから。

誰かに認められたり、大切な存在だと感じられると頑張れます。

周りの大切な人にあなたの言葉で勇気を力を与えて欲しいと思います。

最後までお読み下さりありがとうございます。今日も応援しています。


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