毎度!
先日、生まれて初めて花をプレゼントしたかっつんです。
花屋さんって、入るのも選ぶのも照れくさいですよね。ハードルが高くてずっと出来なかったんですが、思い切って花束を買いに行ってきました。
丁寧に接客してもらえて安心しました。ブーケって結婚式でしか使わないと思っていたんですが、普通にプレゼントとかに贈ることもあるんですね。知らんかった…。
プレゼントをした相手の方にも喜んでもらえました。いくつになっても、女性は花が本当に好きなんですね。
花は全く関係ないんですが、最近ものすごく良い話を聞いたので分かち合いたいと思います。
タイトルに書いた「出産すると女性は変わる」良く耳にする言葉じゃないですか?
世のお父さん達の愚痴にほぼ登場するワードかなって思います。正直、僕もそんな風に思っている一人でした。
そんな僕の頭をガツーンとぶん殴ってくれたのが、久能 整(くのう ととのう)くんです。
整くんを知っている方も多いかもしれません。「ミステリと言う勿かれ」の主人公です。原作はマンガで、こないだまで菅田将暉さん主演のドラマをやってましたよね。
この整くんが、めちゃくちゃ深いことや良いことを言うんです。設定は大学生のはずやのに…。僕は学生の頃、整くんのような深い話は出来ませんでした。
ドラマは見ていないんですが、マンガ面白い!!
ガツーンとやられたシーンがホンマに凄いんですわ。
最初にフリがあるんですけど、整くんが事情聴取中に刑事たちと会話するシーンがあります。
奥さんが妊娠中の刑事が、警察官は付き合いで帰れなかったり、忙しいことを力弁します。
そんな忙しい中でも「ごみ捨てとかはしてるんで少しは奥さんに感謝して欲しいわー」と言う刑事に整くんは、なんて言ったと思います?
俺もごみ捨てしてる!手伝いしてる!!と思ってる世のお父さん。
ちゃんと聞いといて下さいね!!
「ごみ捨て…。どこからですか?」こう聞き返す整くん。
あなたならどう答えますか?
家からゴミ捨て場まで…。こう答えた人は、危険です。
あなたの家にゴミ箱はいくつあります?ゴミ捨てって家中のゴミを集めるところから始まるんです。
分別できていなかったら分別して、袋を取り換えて、生ごみも水切って、ついでに排水口の掃除もして、ごみ袋の在庫もチェックして…。
そうやって、やっと一つにまとめるんです。そしてそこまでが面倒なところ。
もしかして、まとめられたゴミを持って行ってただけで感謝しろって思ってませんでしたか?
ゴミを持っていく行為自体は素晴らしいのですが、そのゴミをまとめてくれたのは誰ですか? そして、そのまとめる作業こそがゴミ捨てでは一番面倒でしんどいんですよね。
妊娠中で身体がしんどいはずの奥さんが、その作業をしてくれているんです。そこの感謝もせずに、自分だけ感謝して欲しいなんて厚かましいにも程があります。
これには、僕も気づかされました。自分を顧みて反省しないといけませんね。
この数ヶ月後、やり込められた刑事さんはお父さんになっていました。おめでとうございます。
しかし、出産してから奥さんが自分に対して冷たくなったと、またまた愚痴が止まりません。
嫁が毎日ピリピリしている、こっちも育児に参加しようと思ってる、手伝ってるつもりなのに…。女は子ども産むと変わるって言うもんなと不満全開。
そんな彼に対して、またもや整くんが語ります。例え話が、もう本当に秀逸です。
「アメリカでは、メジャーリーガーや監督は、時々、試合を休むんですよ」
このように切り出した整くん。あなたはメジャーリーグの選手や監督が試合を休む理由って何だか分かります?
「奥さんの出産はもちろん、お子さんの入学式や卒業式、家族のイベントで休むんです。
彼らは立ち合いたいんです。一生に一度の子どもの成長の記念日に。
行かずにいられるかって感じで。行きたくて行くんです。」
整くんは続けます。
「でも、その試合を中継してる日本側のアナウンサーや解説者が、それについてなんて言うかっていうと
『あぁ、奥さんが怖いんでしょうねぇ…』
彼らにはメジャーリーガーが行きたくて行ってることが理解できない。なぜなら、自分はそう思ったことがないから」
なんか、グサッときませんか? 僕なんかは、心当たりありまくりです。
更に、整くんは続けます。
「無理やり行かされてると考える。大切な仕事を休んでまでと。
メジャーリーガーは子どもの成長に立ち会うことを、父親の『権利』だと思い、日本側の解説者たちは『義務』だと思っている。
そこには天と地ほど差があるんです」
と持論を語ります。
もうやめてー!!正論です。整くんの言う通りです。
読みながら、反論の余地もない…と一人頷いてました。
僕を含め日本人の父親って、子育てを『義務』だと思っている人が多いんじゃないでしょうか?
そもそも子どもは夫婦で一緒に作ったはずです。
それなのに、生まれてしまえば協力するとか手伝うなんていった他人事みたいな言い方をしがちなのは、男性側が『義務』だと感じているからでしょう。
少なくとも僕には『権利』という考え方はありませんでした。だからこそ、この整くんの話には衝撃を受けました。
そんな衝撃を受けている僕に、整くんは容赦なく追い打ちをかけてきます。もう鬼のように…。
「○○さん(自分の名前を入れてみて下さい)は、お子さんを奥さんの付属物だと考えてないですか?
だから、“参加する”とか“手伝う”なんて言葉が出るんじゃないですか?
子どもを産んだら女性は変わると言いましたね。当たり前です。
ちょっと目を離したら、死んでしまう生き物を育てるんです。
問題なのは、あなたが一緒に変わってないことです」
いや、ホントに参りました。今まで勝手なことばかり言っててごめんなさい…(汗)
周りの変化に対して、本来は自分が変わるべきなのに、変われない自分を棚に上げて文句を言ってたとかカッコ悪すぎでしょ…。赤面しちゃいます。
でも、それは強制されることではないのであなたの好きにすればいいと整くんは続けます。
「したこともしなかったことも、いずれ自分に還ってくるだけ」
「子どもがお父さんに愛されたくて、かまって欲しくてグレました。なんて…、ドラマの中だけのことですよ。
実際は、ただただ無関心になっていくだけです。」
これが、子育てを「義務」だと感じ、手伝っているや協力していると思いながらやった時の結末かもしれません。
酷い人だと手伝ってやっている、協力してやっていると思いながら子育てしているかもしれません。子育てに関わってすらいない人は論外です。
あなたは子育てを『権利』と『義務』のどちらの気持ちでやっていますか?
あなたが子どものいる女性なら、パートナーはどちらでしょう?
権利の気持ちで取り組めているなら素晴らしいと思います。やりたいから、好きだからって気持ちで出来るわけですから。
どちらが正しいか正解かなんて人それぞれなので、僕がどうこう言うことはないです。
ただ、子どもが父親に対して無関心になるのは、成長の場面に立ち会う回数が少ないからかもしれないと思うようになりました。
母親とは良好な関係を築いているのも、成長の場面に立ち会う回数がやっぱり関係あるんじゃないのかな。
さて、あなたにとっては、子どもの成長に立ち会うことは『権利』ですか?それとも『義務』ですか?
整くんには凄く考えさせられました。マンガからも学べることがたくさんありますね。
最後までお読み下さりありがとうございました。今日も応援しています。