日本について聞かれたら、あなたは答えられますか?


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毎度!

夏場は裸族に近い格好で寝てるんですが、朝晩の冷え込むようになってきたのでお腹を壊してしまったかっつんです。

裸って気持ちいいんですが、諸刃の剣ですね・・・。

日本人は母国について何も知らない・・・。

最近、一緒に飲んだアメリカ人から言われた言葉です。(日本に来て10年以上だそう)

「そんなことないわー!日本人をバカにしすぎや」って反論したんですが、じゃあ、日本について教えてくれと言われてみると上手く話せへんかったんですよね。

ちなみに、このアメリカ人の方が日本語ペラペラだっただけで、僕は英語話せません。ボディランゲージ頼りです(笑)

目次

日本について知らないから誇りが持てない

この言葉は刺さりました。

「日本人は、自分たちが何者なんかを知らなさすぎる。どうやって国が出来たんか。どんな歴史を辿って今があるのか。そんなストーリーを誰も語れへん。僕らからしたら信じられない」

そう言うんです。

「そうは言うけど、一応日本の歴史については学ぶんやで?日本史って授業もあるし・・・」

僕がそんな言い訳じみたことを言うと、彼はヒートアップしてきました。

「日本史?あんなもんただの時系列の羅列でしょ?本当の歴史については何も学んでいない。日本の教育にはストーリーがない。歴史は、その時代の人々のストーリーがあるのにそこには一切触れない」

ぐう・・・。それはそうかもって思ってしもた。

「国際問題や歴史上の問題に関しても自国の歴史をきちんと学んでへんからブレる。観光都市とか言うてるけど、どんな願いを込めて寺社を建造したのかとか背景語れる?」

こんなん言われたらごめんなさい。京都に住んでるのに京都の観光案内も出来ません・・・とは言えません。

「おっしゃる通り」こう言うので精一杯でしたよ。

自由の為に闘った歴史が日本にもある

日本好きなアメリカ人は更に続けます。

「仕事が嫌だとか、転職がどうとか。それに、恋愛にしてもあの女性は高嶺の花だとかグダグダ言うだけで行動しいひん人が多すぎると思わん?」

おいおい、どうしたんや?ストレス溜まってんな・・・。

「まぁ、飲み屋に来たらそんな愚痴いう人って多いですね」僕がこう言うと

「アメリカは昔、イギリスの植民地やった。奴隷みたいなもんや。だから、僕らの祖先は自由を求めて独立戦争を起こしたんや。日本で言うと幕末がそうや!」

幕末が独立戦争???よく分らんが、もう少し聞いて見ようと先を促します。

「幕末が独立戦争ってどういう事?」

「当時の日本は身分制度があったん知ってるやろ?」ホンマに自分アメリカ人?ってくらい日本の歴史に詳しいことに驚きですわ。

「士・農・工・商のことやんね?」

「そや!あれは純粋な身分制度やった。農民の子は農民にしかなれへんし、商人の子は商人にしかなれへん。どんなに好き同士でも身分違いの恋愛も出来ひんかった」

「なるほど。それで?」もっと聞きたくて促す僕。

「要は、貧乏な家に生まれたら一生貧乏なわけや。職業も選べへん。好きな女も身分が違えば諦めんとあかんかったわけやな。そんなん夢もなんも持てへんわな」

「そう考えたら、今は恵まれてるなー。職業は選べるし、好きな女とも自由に恋愛できるもんな」

「そやろ?でも、江戸幕府が今も続いてたらそんなん無理やったわけ。生まれた家柄で何もかも決まるんはおかしい。家柄なんか関係なく、自分の裁量でもっと自由に暮らせる世の中にしたい。そんな思いで始まったんが倒幕や」

「めっちゃ詳しいですけど、そもそも倒幕の思想って尊皇攘夷でしょ?外国を退けて天皇中心の国作りをするってことやなかったんかな?」

「それもある。」アメリカ人に認められた!!ちょっと調子に乗った僕が話を続けようとすると、

「でも、それは教科書上のことや。」えーーーー!ここにきてダメだし・・・。

「当時の外国は、あの中国でさえイギリスの植民地になってた。それを見て、このままやったら外国に日本も植民地にされる。新しい国を作るんやって若者達が立ち上がったんが幕末やんか」

この辺の話は「お~い、龍馬」で読んだことあるぞって思いながらも、アメリカ人の話に聞き入ってしまいます。

「当時、日本の若者が夢見た新しい国っていうんが身分制度のない自由な国やねん。」

自分、見てきたん?と思うようなしゃべりに感動すら覚えました。でも、この人アメリカ人なんですよ。

祖先達が今の時代を作ってくれた

「そう考えたら、祖先の人たちに感謝せんとダメですね・・・」僕がポツリつぶやくと、彼は言いました。

「それを分ってへん日本人が多すぎる。今の自由な日本を夢見て血を流し、命を落とした人たちがいるねん。そういう人たちの想いが行動が今の日本を作ってる」

「今のこの状況が当たり前やと思ってしもてますもんね・・・。だから感謝もないし、過去への学びもない」

いい加減、日本についてアメリカ人の彼よりも知らないことが恥ずかしくなってきていました。落ち込む僕に彼が言った言葉が、

「でもある意味、知らんのは仕方ない」

「????」え?どういう事?って僕の表情に出ていたんでしょう。彼が続けます。

「だって、きちんと歴史を教えてへんから。だから、自分で学ばんとあかん。自分の国のことやろ?知りたいと思わん?」

今まで、知りたいと思ったことなんか正直なかったんですよ。学校で習ったと思ってたんで。

でも、大切なのは年表や登場人物の羅列やない。日本の成り立ちや、ここまでの歩みのストーリを知ることが本当は凄く大事なんだと教えてもらいました。

アメリカ人に(笑)

彼が言っていたことが今でも心に刺さっています。

日本もグローバル化って言ってるけど、本当のグローバルって英語を話せることじゃない。

世界での自分の立ち位置を明確にすることやと僕は思う。そのためには自分は何者か、日本人としての誇りやアイデンティティーが大切になる。

これが薄れてるから、世界で取り残されてるんだと思うよって。

きちんと母国について学んで、日本について語れるようになろうって感じた夜でした。

あなたは日本について聞かれて時に、しっかりと母国の歴史や民族性などを語ることが出来ますか?

今回も最後までお読み下さりありがとうございました。

 

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