自動車保険で支払われない?こんなケースに注意!


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毎度!

シルバーウィークがほぼ仕事で潰れたかっつんです。GOTOキャンペーン真っ最中の影響か観光客で賑わう中を仕事するのはなかなか辛いですね。

休日なんで私服で仕事できたことだけが救いです。俺も遊びたいーーーーー!!って思いながら仕事してました(泣)

さてさて、今日は損害保険の勉強会で学んだことを公開しようかと思います。これは、僕も知らなかった自動車保険についての情報なので知っていて損はないと思います。

目次

傷害保険の支払い条件

本題を話す前に抑えておいて欲しいのが傷害保険(ケガの保険)の支払い条件です。

大まかに言うと、①急激 ②偶然 ③外来 この3つに当てはまっていれば支払われると大まかに覚えておけばOKです。

かみ砕くと、あなたが対象のケガ保険に入っているなら、突発的(急激)に、たまたま(偶然)、被保険者(あなた)の身体の外部からの作用(外来)によって生じる事故は払いますよってことです。

上記を満たさないとダメなので例えば、貧血で倒れて頭を打ちケガしたなどの病気が原因のケガは傷害保険に入っていてもお金は受け取れません。

ここまでは大丈夫ですか?

ここからが本題。僕が知らなかった!って思った話なんです。

じゃあ、自動車保険の人身傷害(契約している車に乗っている人が、ケガしたり死んだときにお金が支払われる)はどうなんの?

自動車保険の仕組み

ここで自動車保険の仕組みを簡単に言っときますね。

自動車保険は基本的に、相手と自分、人と物の4つに区分されています。

まず、相手への補償ですが、人に対しては対人賠償、物に対しては対物賠償があります。相手に対しての賠償が発生したときに使える補償ですね。

対人対物無制限とか聞いたことがあるんじゃないでしょうか。

次に自分側の補償ですが、人に対してが人身傷害、物に対しては車両保険と呼んでいます。

対人賠償、対物賠償、人身傷害、車両保険の4つで構成されているのが自動車保険です。ちなみに特約の話は省きます。この4つのうち車両保険だけは任意で付ける付けないを選べます。

この中の人身傷害という補償が先ほど触れた、運転中に持病の発作とかが起きて事故を起こしケガした場合にお金が払われるのか?ここを教わったんですよ。

あなたは保険からお金が払われるか払われないかどっちだと思います?

約款に書いてある

この点について、約款にはこのように書かれています。参照になりそうな文章は2つあります。約款は、各保険会社によって違いがあるのでご自身が加入されている会社に確認して欲しいと思います。

被保険者(保険の対象となる人)の故意や重大な過失については払えません。

わざと事故を起こしたり、お医者さんから運転を止められていたとか制限を受けていた。もしくは眠気を伴う薬を飲んでいるのに運転し、居眠り事故を起こしたなどの場合はこれに該当しそうです。

そして、こちらを僕は見落としていました。

脳疾患、疾病または心神喪失によって生じた損害は払えません。

つまり、病気で運転中に意識を失ったとか意識が混濁した事が事故の原因なら、ケガをしてもあなたへの補償はしませんよと書かれているんです。

事故のケガなどが病気が原因で起こったのかどうかは慎重に調査をするそうですが、病気によって起きた事故だと認定されると治療費などは受け取れない可能性が高くなるんです。

こんなこと、あなたは担当者から教えてもらってましたか?僕も知らなかったんで、人の事言えませんが・・・(汗)

祇園の事故

病気の事故と聞いて僕が思い出すのは、今から8年前に祇園の大和大路通り四条の交差点に軽ワゴン車が突入し、横断中の歩行者を次々とはねた事故が思い出されます。

歩行者の男女計7人が死亡し、11人が重軽傷を負うという痛ましい事故でした。記憶にある方も多いんじゃないでしょうか?

軽ワゴン車を運転していた男性も亡くなったそうですが、この事故の原因がてんかんによる発作だったと言われています。

特にこの男性の主治医は、「自動車の運転は本人と家族に対し、再三禁止を申し入れていた」と語っているそうです。

このケースでは、本人が運転してはいけないと認識しているのに運転し、持病により身体に損害を負った(死んだ)ということになります。

まさに、先ほど伝えた①の「故意や重大な過失」に該当するのでお金払いませんってなっちゃいます。

まぁ、ここまで極端なケースは少ないとは思うけど、普通に持病が悪化して苦しくなるとか意識を失って運転に支障をきたすことって起こりうると思いません?

特に超高齢化社会に突入している日本では、十分あり得ることだと僕は考えてます。

支払われない場合の把握が大事

まとめると、保険に入っていれば事故の際に被害者の救済措置があるので、事故の理由を問わず対人・対物といった相手側への補償はされます。

しかし、悪質過ぎる場合は対人・対物で被害者へ支払ったお金を、後からあなたへ保険会社が請求することもあるんで悪いことは出来ませんからね。

持病や病気が原因の事故を起こした場合、自分を含め自分の車に乗っている人への補償が出ない可能性があることを是非知っておいて欲しいと思います。

生命保険と違い、自動車保険は病気を理由に入れないなんてことはありません。

ただ、病気によって事故したときに補償がきちんと受けれないリスクがあることを知っておかないと、体調が悪いのに無理して運転した。ドクターストップがかかっていたのに運転したなんてことが起こります。

なぜか、みんな自分は大丈夫って勘違いしてますからね。

絶対、大丈夫な人なんて1人もいません。無事だったのは運が良かったから・・・なんてことは沢山あります。

こんなことが起きないように、体調管理をきちんとすることはとっても大切です。

こういうことを知らないのに、何でもかんでも保険は要らないだの、家族愛がどう、使命感がどうとか気持ち悪いことをいう保険屋がいます。

本当に必要なモノを、お客さんにムダなお金を払わすことなく設計するためには知識はやはり必要だと思いました。自戒の念を込めて。

今回も最後までお読み下さりありがとうございます。


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